成功するフリーランスは適切な戦況分析から行う

「フリーランスとして働くにはマーケティングを勉強しないとダメなのか…?」
フリーランスで働くことを考えたときに、何から調べればいいのか分かりにくいですよね。
何も調べずに勢いだけでスタートしても、成功する確率は少ないでしょう。
失敗しないために必要なことが「マーケティング」です。
そして、マーケティングの第一歩として「戦況分析」を覚えましょう。
正確なマーケティングは適切な戦況分析がなければ成り立ちません。
マーケティングを成功させれば、ビジネスの無駄を省くことができ、成功率を上げることができます。
こちらの記事では戦況分析の方法について紹介しています。
マーケティングの第一歩ですので、ご自身の状況に当てはめながら読み、実践していただけると幸いです。
戦況分析の具体的な考え方
戦況分析を次の4つに分けて考えます。
- 自分のスキルを理解する。
- お客様(ニーズ)を理解する。
- ライバルを理解する。
- 自分のビジネスと社会のつながりを理解する。
①自分のスキルを理解する
フリーランスにとって、自分のスキルは大切な商売道具です。
ビジネスに通用するかどうか、まず最初に分析しましょう。
- 自分の能力
- 得意なこと
- 苦手なこと
- 知識・ノウハウ
- 自分の性格
「イラストを描くのが得意」「プログラミングが得意」「文章を書くのが得意」などは自分の強みです。
反対に「接客が苦手」「時間に縛られたくない」「満員電車が苦手」などは弱みになります。
また、自分の性格を理解しておくことも大切です。
日頃から無駄のない仕事の進め方や正確なスケジュール管理を心がけましょう。
それから、自分のスキルを理解したあとに、ビジネスの進め方(ライバルとの戦い方)を考える必要があります。
できるだけ効率的な方法が望ましいです。
自分一人でできることや使える時間は無限にありません。
ここで重要になる考え方が、「伸びる(勝てる)部分を選んで、そこに集中する」です。
自分の強みと弱みを理解した上で、強みに集中して伸ばしながらビジネスを進めていきます。
ただし、強みだからといって、むやみに集中するのはよくありません。
自分のスキルとビジネスの「成長性」がどれだけあるか、によって柔軟な対応を取るべきです。
成長する可能性が高ければ、今まで以上に集中して取り組みましょう。
反対に成長性があまりなければ、別のことを考えて新しい行動を取るべきです。
自分の弱みについても対策を考えておきましょう。解決策は視点を変えると簡単にみつかります。
自分でやらずにできる人にお願いする、これが答えです。この方法を外注すると言います。
苦手なことに時間を使うより、外注することでビジネスを効率的に進めましょう。
もちろん費用が発生しますが、それ以上に時間短縮の効果があります。
このように、まず自分のスキルを分析する。次に効率的に進めるためには何がベストなのかを考えていく。
ケースバイケースで臨機応変な行動を取ることで、ビジネスの成功する確率が上がります。
②お客様(ニーズ)を理解する
お客様の分析をしないと、効率的なアプローチは不可能です。
対象の範囲を絞って無駄を省きましょう。
- 性別
- 年齢
- 独身か既婚か
- 子どもの有無
- 年収
- 住居地
を考えて、具体的なお客様のイメージ像を考えます。
抽象的なイメージ像ではアプローチがブレて何も伝わりません。
次に、実際のお客様の心の中を掘り下げて考えます。
自分のビジネスのサービスや物を購入した理由。
根本的な悩みは何か。
好きなことや嫌いなことは何か。
日常生活で考えていることは何か。
お客様と直接お会いするケースでも、間接的にパソコンの画面を通したやりとりでも、真剣に相手のことを考える気持ちが大切です。
お客様にその気持ちが伝わることで、深い信頼関係ができて次のビジネスにつながります。
今はネットで調べれば色々なことが分かり、幅広い情報を簡単に手に入れることが可能です。
クラウドサービスを利用してアンケートを取る方法もあります。
ほかにも、友人や知人の中からお客様の立場に近い人を選んで、実際に話を聞いてみるのも1つです。
リアルな悩みや要望を聞くと新しいアイデアにつながります。
また、街中を歩けばリアルな情報収集ができますし、ライバル店舗に行って調査する方法も有効です。
活用できるデータはどこにでもありますから、常にアンテナを張り巡らし、自分のビジネスのお客様(ニーズ)につながるかどうかを考えましょう。
③ライバルを理解する
近くの同業者だけがライバルとは限らないので、広い視点が必要です。
身近な例として、「ロゴデザイナー」と「エステ」で考えます。
自分のブログやサイトのロゴデザインを依頼するときは、どのように依頼されますか?
以前は、知り合いのデザイナーさんに依頼するケースが多かったでしょう。
今は「クラウドソーシング」を利用するケースが多いです。
日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」には、全国13万人のデザイナーが登録されています。
公式サイトに掲載されている実際のロゴマークコンペの事例をみると、100以上の提案がされているケースがいくつもありました。
次に、エステのライバルといえば、今はホットヨガです。エステのマッサージと比べて、ホットヨガは運動をして汗をかきます。
体を動かすことでストレス発散にもつながって大人気です。
このように、デザイナーは全国のライバルと競合し、エステは違う業種のホットヨガと競合する関係になっています。
④自分のビジネスと社会のつながりを理解する
社会の変化はビジネスに大きな影響を与えます。
社会とのつながりを分析することで、ビジネスを有利に進めることが可能です。
- 法律
- 税率
- 景気
法律による規制が変われば、関係する仕事の内容は大きく変わります。
消費税のように税率が高くなれば、仕事の依頼が減るでしょう。
景気が悪くなれば、節約から依頼の減少につながります。
ここで重要なポイントは、社会の変化に幅広く対応できる準備をしておくことです。
「社会、経済の変化」「技術の進化」について、ネットや新聞、書籍で調べたり、専門家や詳しい人に話を聞いて積極的に情報を入手して、日頃から分析しておきましょう。
具体的には「信頼関係の強い取引先を作っておく」「リピーターを獲得しておく」「貯蓄をしておく」といった対応策が必要です。
また、積極的に地域との関わりを持つことで、新しいビジネスチャンスにつながります。
例えば、近所の方たちに自分のビジネスを知ってもらう目的で、スキルを活かした「◯◯教室」を始めるのも1つです。
そこで上手く行けば口コミで評判が広がり、新しいお客様の獲得につながります。
正確な戦況分析がビジネスを成功に導く
戦況分析は決して難しくありません。客観的に自分を見つめ直し、強みと弱みを理解した上で、ビジネスの相手を絞って効率的なアプローチを考える。
自分の目の前のことだけではなく、幅広い視点をもって色々な角度から考える姿勢が重要です。
今は戦況分析に必要なデータが色々な場所で簡単に手に入ります。
正確な戦況分析をしてビジネスを成功に導きましょう。
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